なぜ歩くとつらくなり、少し休むとまた歩けるの?
前回は、「脊柱管狭窄症とはどんな状態なのか?」についてお話ししました。
今回は、脊柱管狭窄症でよくみられる、
「歩いていると脚がしびれたり痛くなったりする。でも、少し休むとまた歩ける」
という症状についてお話しします。
「さっきまで歩けなかったのに、どうして休むとまた歩けるんだろう?」
不思議に感じている方も多いのではないでしょうか。
「歩く→休む→また歩ける」を繰り返す
脊柱管狭窄症では、
歩き始めは大丈夫
↓
しばらく歩くと脚がしびれる・痛くなる
↓
立ち止まったり座ったりして休む
↓
症状が楽になる
↓
また歩ける
という症状がみられることがあります。
これを「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。
人によって症状は異なりますが、脚のしびれや痛みだけでなく、
「脚が重くなる」
「力が入りにくくなる」
「長い距離を歩けない」
と感じる方もいます。

なぜ歩くとつらくなるのでしょうか?
脊柱管狭窄症では、神経の通り道である「脊柱管」が狭くなっています。
歩くときには身体を起こした状態が続きます。
腰の状態によっては、この姿勢によって神経の通り道がさらに狭くなり、神経やその周囲への負担が大きくなることがあります。
その結果、歩き続けているうちに脚のしびれや痛みなどが現れ、歩き続けることがつらくなってしまうのです。
では、なぜ休むとまた歩けるのでしょう?
ここが脊柱管狭窄症の特徴のひとつです。
座ったり、少し前かがみになったりすると、腰の状態が変わります。
すると神経への負担が軽減し、しびれや痛みが落ち着いてくることがあります。
そのため、「少し休むと、また歩ける」ということが起こります。
自転車なら比較的楽だったり、ショッピングカートを押しながらなら歩きやすかったりする方がいるのも、前かがみの姿勢が関係していることがあります。

「脊柱管が狭い=歩けない」とは限りません
ここで、ひとつ知っていただきたいことがあります。
脊柱管狭窄症と診断されたからといって、すべての方が同じ症状になるわけではありません。
同じように脊柱管が狭くなっていても、
長く歩ける方もいれば、短い距離で症状が出る方もいます。
姿勢や歩き方、股関節の動き、身体を支える力などによっても、歩いているときの身体への負担は変わります。
だからこそ、画像だけを見るのではなく、
「実際にその方がどのように立ち、どのように歩いているのか」
を見ることも大切だと当院では考えています。
「歩けないから歩かない」だけで終わらせない
症状が出ると、
「歩いたら悪くなるのでは?」
「できるだけ動かない方がいいのでは?」
と不安になるかもしれません。
もちろん、強い痛みやしびれを我慢して無理に歩く必要はありません。
しかし、歩くことを避け続けてしまうと、筋力や体力が低下し、さらに歩くことが大変になることもあります。
大切なのは、ただ我慢して歩くことでも、ずっと休んでいることでもありません。
今の身体の状態を確認しながら、その方に合った方法で「歩ける身体」を取り戻していくことです。
当院では、痛みのある場所だけでなく、姿勢や歩き方、身体の使い方などを確認し、その方に必要な施術や運動をご提案しています。
「以前より歩ける距離が短くなってきた」
「少し休まないと歩けない」
「この先、もっと歩けなくなるのではないかと心配」
そんな方は、一人で悩まずご相談ください。
また自分の足で歩ける毎日を、一緒に目指していきましょう。



